三洋買収交渉 米ゴールドマン、パナソニックの提示価格を拒否
NIKKEI NETを見ていたらこんな記事が主要記事に載っていた。それはそうだ。そもそも現在の三洋電機の株価は169円。通常、TOBをする場合は現在の株価よりも高い額を提示するものだし、ましてや財政が火の車の上に、もともと証券会社のGSがこんな額でYesというわけがない。最初、最低金額を120円と提示した時は何とも言えない痛快な気持ちが私の中を駆け抜けたが、その時のGSの感情を考えればこの金額で拒否という声明を発表するのはごくごく自然なことだ。
私は経済評論家でもないし、会計士でもない上に三洋電機の株価や業績を見ていないがパナソニックがGSを主要な交渉相手と考えていないことは容易に読み取れる。もっともGSの台所事情を知った上でぎりぎりまで引き延ばすという戦略もあるので最終的な狙いがどこにあるのかは定かではないが、この金額で最後まで押し通せると思っているのは流石に無いのではないだろうか。
ただ、GSが提示する金額が高すぎるのもまた事実。200円どころか300円も視野に入れた交渉を考えていたようだが、そもそも三洋電機はそれなりの強みを持っているとはいえ現在の株価を倍増させるほど好業績ではない。ましてや様々な意味でバブル経済となっていた時期もとうにすぎ、9月のリーマンショックでいかに現在の金融市場が暴走状態にあったかを目の当たりにし、ファンダメンタルに分析をし始めた人も多いのではないだろうか。
米国ビッグスリーの再建案を見ていると依然として彼らは米国特有の平和ボケに陥っているようなのでまだまだ回復は先の話になりそうだが、そろそろ株価というのは心理的な面も大きいが、中身のない株価は破綻すると言うことに気づいた方がいいと思う。